最後の…… 


給料日だった。
いつもは机の上に無造作に置かれている給与明細の封筒を、
事務の女の子が恭しく持ってきてくれて
手渡してくれた。

「長い間ご苦労様でした。」
いきなりフェイントかけられたみたいに、ちょっとうるっときた。

最後の仕事をあれこれまとめながら
一つ一つこなしている日々。

子供のころ読んだクオレという本に
「最後の授業」という話があった。
それは確か、戦争で敵国の言葉となった語学の授業の
最後の授業の話だったと思うけど。
ふと、突然そんなことを思い出したりして。

毎日、一つずつ「最後の授業」をしている。
丁寧に丁寧に、お別れをしている。
拙い文字でお手紙を書いてくれる子
折り紙をくれる子
振り返り振り返り、お母さんの陰に隠れて手を振る子・・・
宝物がいっぱいになった。


そして、今日は卒業式。
職員席に座ったまま、私も卒業証書をもらった気分。

35年間のあれこれを
数々のシーンを、取り留めなく思い出して
不覚にも涙が、前触れもなくほろっとこぼれて・・・。
恥ずかしい……。

あと1週間
淡々と、粛々と
やるべきことをして終えよう。。。



ありゃ、今日は、まじめだな~(汗)
たまには、そんな時もある。。。