コンサートに行ってきた。
大きな町の複合音楽施設、その小ホールだったけど
あるグループのコンサート。。。
時々六本木あたりのLIVE HOUSEでもやってるらしい・・・
そのグループのヴォーカリストの彼から電話をもらったのは
2か月くらい前だったろうか。
「僕、僕です!
先生、わかりますか!?」って。
すぐに分かった。。。
もう、20年くらい前のことだけど、彼は私の生徒だった。
お話をすることがちょっと苦手で
でも、その他は何にも周りの子と変わらない、
やんちゃで、シャイで、給食が大好きな
「正しい日本の小学生」みたいな男の子だった。
大きくなって、中学、高校を経て
歌が好きで、人前で歌うと聞いた時は
あの子が?・・・・って思った。
いろんなこと、克服したんだね。
ちょっと感動した。。。
やっと、デビューが決まって
初めてホールと呼べるところで単独のコンサートをするって。
電話の向こうの彼の笑顔は私の中では小学生の彼の顔だった。
「絶対行くから!」って約束して
「当日受付の所で名前を言ってください。分かるようにしておきます!」とのこと。
行ってみたら、名簿の一番上に大きく
「○○○先生」って、書いてあった。
あはは・・・照れくさい・・・・・
小さなホールだったけど、ほぼ満員で
彼曰く「みんな知り合いばっかりだ!」って笑ってたけど。
いいコンサートでした。
すごくすごく、いい声でした。
心に響く歌でした。。。
途中何度も彼の顔が曇って見えなくなって
気が付くと、うるうるしっぱなしだった私。
近くの席で、彼のお母さんも泣いてた。。。
終わって外に出たらメンバーがドアの所でお見送り。
ひときわ背の高い彼が
「先生!!○○○先生!!」って呼んで飛び出してきて
次の瞬間、大きな白いワイシャツの胸に抱きしめられた・・・。
4秒・・・5秒・・・
時間が止まった。
いや・・・息も・・・止まった・・・。
あの・・・えーー、・・・恥ずかしいんですけど・・・・・・・(汗)
「ありがとう。先生。
先生に見てもらいたかった・・・!」って。
いや~~、オバサン、照れちゃいますよ(汗)
涙がにじんで、困った困った・・・・
しばらく忘れてたけど、いや、もうホントに
辞めようと思っていたから、
こんな気持ち、向こうに押しやっていたけど
この仕事、続けてきて良かった・・・・かな・・・?
思い出させてくれてありがとう。。。って、彼にお礼を言いたい。
久しぶりに心があったかくて、わくわくするような
すがすがしくて、深呼吸したくなるような、そんな気持ち。。。
こちらこそ、ホントに ホントに
ありがとう